こんな場合どうすればいい?素朴な疑問
着物の基礎知識 Standard
洋服を着慣れた現代人である私たちにとって、着物を着用することはいつもと違うことをする、ちょっとした勇気が必要となります。
その理由は、着物を着用している間の素朴な疑問たち。着物に一歩近づくために、疑問を解消していきましょう。
もし着物を着用したら?頭に浮かぶ疑問と不安
着物は日本の伝統衣装ですが、普段私たちは洋服を着て生活をしています。着慣れていない着物には、このような疑問が思い浮かびます。
着物を着用中のお手洗いはどうすればいいの?
着物を着用した場合、最も多く思い浮かべる疑問といえば、お手洗いの問題ではないでしょうか。
着物を着ている場合でも、もちろんお手洗いに行くことはできますが、洋服の時よりも当然時間がかかります。余裕をもってお手洗いの時間を設けておいてください。
- お手洗いは和式ではなく、広めの洋式トイレを選ぶ。(ふたはきっちり閉めておく)
- 振袖などの袖の長い着物は袖を帯に挟みこむ。
- 着物→長襦袢→裾除けの順にたくしあげ、前でしっかりと持つ(裾除けを持ち一気にたくしあげる方法でもOK)
- 用を足したら裾除け→長襦袢→着物の順に下していきます。(ふたはきっちり閉めておく)
妊娠中でも着物を着ることはできるの?
妊娠中は着物を着てはいけないと思っている人が多いようですが、妊娠中でも着物を着ることはできます。昔は洋服がなく、着物を着て過ごしていたわけですから。
お腹が大きくなってきても着方ひとつで楽に着ることができます。ただし注意ポイントがいくつかありますので、チェックしておきましょう。
- むくみやすいので足袋は伸縮性のあるものを選ぶ
- 硬い帯は苦しく感じるのでガーゼ帯などやわらかい素材を選ぶ
- 着付け師さんのアドバイスをもらう
このようなポイントに気を付ければ大丈夫なのですが、妊娠中はとてもデリケートな時期であることには変わりありません。そのため、つわりで体調が良くない時期などは避けるようにしましょう。
また、妊娠後期になると子宮に膀胱が圧迫されるため、お手洗いが近くなります。着物は洋服よりもお手洗いに時間がかかりますので、その辺りに注意しながら着物を楽しんでください。